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HD53の分解(2/2)


半透明の赤い部品が取り付けられている基板が増幅回路です。


電源を入れると赤く光りまつ。
たぶん、赤色LEDで電圧降下しているかあるいは組み立て時の動作確認用と思われます。
青色LEDは電源ONの表示用です。


暗いところで光らせるとこうなります。


青色LEDは電源ボタンの上にある小さな穴に向かって、光線を出します。
電源ボタンの上にある穴には透明なプラスチックが埋め込まれており、
青色LEDから間接的にもらった光で発光します。


増幅回路の基板です。
赤い半透明のモジュールがヘッドホンの増幅回路でしょう。
右端の基板にチップ部品が付けられているところがスピーカーの増幅回路と思われます。


増幅回路基板を取り外した跡です。
特に変わったものはないと思います。


増幅回路の基板です。
赤いモジュールを支えるコネクタの作りが雑です。


さらに赤いモジュールを外してみます。


赤いモジュールの背面です。
中央にはTL082Cというオペアンプが配置されています。
部品点数から考えて、TL082Cが増幅をしている訳ではなくてバランス信号をTL082Cで受信しているのではないでしょうか。
その後、チップトランジスタによる増幅回路で増幅しているのだと思われます。


スピーカーの増幅回路と推測されるところです。
中央にはTL082Cというオペアンプが配置されています。
ヘッドホンの増幅回路と同様にTL082Cでバランス信号を受信しているのではないかと思われます。


赤いモジュールの表面温度を測定。
室内は28度の冷房がかかっており、音を出さずに一時間半ほど放置したときに測定しました。
なんと56.7度という高温になりました。
条件によっては60度まで行くと思われます。
ここまで来ると、発熱が回路の動作に影響を与えないのでしょうか?
本体上面の表面温度が41.2度だったことを考えると、赤いモジュールの放熱がうまく行っていないような気がします。
本体上面カバーと赤いモジュールの間には空洞しか存在しないのですから放熱がうまく行かないのも当然でしょうね。

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