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HP8903Bによって測定したHD53ヘッドホン端子の特性
  1. 雑音+歪率
  2. S/N
  3. 周波数特性

測定風景

雑音+歪率(無負荷時)

XLR接続(バランス)とRCA接続(アンバランス)の両方で測定したのですが、誤差程度の差しかありませんでした。
そこで今回はXLR接続時の測定結果を載せます。

各周波数で多少のばらつきがありますが、100Hzと1KHzで0.013%の雑音+歪率を実現しています。
他の周波数でも最小値は0.015%〜0.016%です。
HD53 のスペックによりますと、歪率が0.01%と書いてありますのでスペック通りです。
0.01% = 0.010%ではありません。
0.01%の小数点以下3桁目は不定ということです。

雑音+歪率は特別に良いとは言えませんが、十分Hi-Fiレベルと言えるでしょう。

S/N

HD53 のスペックによりますと、ヘッドホン端子のS/Nは100dBとなっています。
しかし、今回の測定では出力レベルを最大にしても90dBを多少上回る程度でした。
XLR接続でもRCA接続でも誤差程度の違いしかありませんでした。

周波数特性

周波数特性はXLR接続とRCA接続で差がありました。
ただし、60KHz以上の周波数において差があるだけですので、可聴域では問題ないでしょう。
どちらの接続にしても10KHz以上で出力レベルの低下が生じているのは少し残念です。
HD53 のスペックによりますと、ヘッドフォン端子の周波数範囲は20Hz〜20kHzとなっています。
やはり10KHz以上で出力レベルが下がるからこのように書かれているのでしょう。

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