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PowerMac G4 QuickSilver を静音化する

2005.6.4掲載


筆者がオーディオを趣味にしてから気になっていることがありました。
それは筆者が2001年から使用しているPowerMacG4 QuickSilverの空冷ファンの騒音です。
Macユーザーの間では有名なのですが、PowerMacG4 QuickSilverの空冷ファンの騒音は非常に大きく悪評高いのです。
その騒音は小型の掃除機のような音です。
オーディオを趣味にする前は気にしていなかったのですが、ヘッドホンで音楽を聴きながらMacを使うときに空冷ファンの騒音の大きさが気になり始めまし た。
ヘッドホンを装着していても空冷ファンの音が聞こえるのです。
ですから、CDプレーヤーで音楽を聴くときはMacの電源を切るかスリープさせる必要がありました。
このままでは不便ですので、今更ながら空冷ファンを静音タイプのものと交換して静音化を図ることにしました。
PowerMacG4の空冷ファンを交換する改造は今までにも色々な人が行っているのですが、今更行っている人はあまりいないのではないでしょうか。
※この改造による動作の保証はありません。同様の改造をされる方は自己責任でお願いいたします。

PowerMacG4には3つの空冷ファンが内蔵されています。
CPUファン(60mm)、電源ファン(80mm)、筐体ファン(120mm)の3つです。
この3つ全てを静音ファンに交換すれば騒音が少なくなるはずです。


今回、新しく交換する空冷ファンです。
3つともドイツebm-papst社 の静音ファンです。
左からCPF-60S、CPF-80S、CPF-120LG。
3つ合計で8,704円でした。


PowerMacG4 QuickSilverの電源ユニットです。
外すのは結構面倒です。


電源ユニットの内部です。
写真下の通風口から空気を取り込んで写真上の空冷ファンで排気するのですが、内部が詰まり過ぎていて空気の流れが悪そうです。
右上の矢印にあるインシュロックを切断して配線を外します。


ファンの側面にフェライトコアがホットボンドで接着されています。これを外さないとファンを外すことができません。
私はマイナスドライバーでフェライトコアを何とか外しました。


空冷ファンが何とか外れました。
ケースを広げないとファンを外すことはできません。


電源ユニットの空冷ファンのコネクタです。
2pinなのですが、赤い線が何故かコネクタを通らずに直接基板に接続されています。
赤い線の根元とコネクタの周辺はホットボンドで固められていますので、どうなっているのか良く分からなかったのですが、コネクタを外すのは止めることにし ました。


電源ユニットから切り離した空冷ファンと今回使用する空冷ファンの配線を調べるために安定化電源に接続しています。
ebm-papst社のファンの配線は
赤:+
青:-
白:パルスセンサー
となっていました。
白い線は今回必要ありません。

ebm-papst社のファンのケーブルは3pinです。
PowerMacG4 QuickSilverのファンは全て2pinですので、コネクタを移植する必要があります。



新しいファンと電源ユニットはこのように接続しました。
接続部は半田で接続した後に熱収縮チューブで絶縁しています。


新しいファンを組み込んだ電源ユニットです。


次に交換するファンは120mmの筐体ファンです。


筐体ファンの交換は簡単です。
写真は交換後の写真です。
ケーブルは電源ユニットと同じ方法で2pinコネクタを移植しています。


本体に電源ユニットと筐体ファンを取り付けたところです。


手前左のDVDドライブを取り付ければ、電源ユニットのファンと筐体ファンの交換は終了です。


最後にCPUのファンを交換します。
ファンはゴム製の固定具で固定されています。


CPUファンの後ろの放熱板には物凄い量のホコリが貯まっていました。
CPUファンが空気を吸い込んで放熱板に吹き付けるからです。
もちろん、掃除機で取り除きました。


左がPowerMacG4 QuickSilverのファン、右が新しいファンです。


CPUファンを交換したところです。


これで全てのファンの交換が終わりました。
ファンの騒音は大幅に低下しました。
それでも騒音は完全になくなりませんが、許容できる程度の騒音になりました。




PowerMacG4から外した空冷ファンです。
全て中国製でした。

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