2 ちゃんねらーが暴いたGrado RA-1の秘密

Grado RA-1は2ちゃんねるでも謎の多いヘッドホンアンプでした。
日本における実売価格が4万円もするにも関わらず、「ノイズが多い」「音が変?」「木製のボディだけは素晴らしい」などとあまり良い噂はありませんでし た。
少数ながら「独特の魅力がある」という肯定意見があるだけでした。

このRA-1の謎を2ちゃんねらーが調査したところ驚愕の事実が判明しました。
(海外のマニアの間では"RA-1 clone"として数年前から知られていました)
下の画像が2ちゃんねらーの調査した結果の集大成です。
http://www.h-navi.net/b/img/img/1076686092210.jpg(ヘッドホン ナビへリンク)

その内部は恐ろしいほどの手抜きの回路が入っていました。
秋葉原で50円で売っているオペアンプNJM4556が入っているだけです。
このオペアンプは単体で73mAもの電流を流せるためヘッドホンの駆動にバッファ回路が必要ないのが特徴です。
しかし、NJM4556の良い点は出力電流の多さだけであり、データシートを見る限り性能はかなり低いことが予想されます。

実装もかなり手抜きで、信号入力線にはシールド線すら使っていません。
ボリュームとヘッドホン端子も安っぽい部品が使われています。
それぞれ秋葉原で100円〜200円程度で買えそうなものです。

入力端子と入力用のカップリングコンデンサはいいものを使っているみたいですが、それでもたいした価格にはなりません。
巨大なカップリングコンデンサはおそらくフィルムコンデンサの一種でしょう。
2つで1000円程度で買えそうな部品かと思われます。

回路だけの原価で言えば、2000円程度と思われます。
この程度のものを約4万円で売るのですから、かなり衝撃的です。
確かにマホガニー木材製のボディはそそるものがありますが、ボディに4万円を出すつもりで買うべきでしょう。

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