[目 次へ]
SATRI-KITの電源回路の組み立て

掲載日2004.11.7

SATRI-KITは基板だけの提供ですので、自分で基板の設計にあった電源回路を組む必要があります。


電源スイッチから整流回路までの回路図です。
ミツミ電機のDS-850S-F3 -N1はネオンランプ付きのスイッチです。鈴喜デンキ2F店で300円程度で購入。
Nuvotem社(アイルランド)のト ロイダルトランスは回路図のように実は2回路入りのものです。
入力を並列に使い、出力を直列に使うことによって、100Vrmsの電圧を±15.7Vrmsに変換します。
図に115Vrms->18Vrmsと書いてあるのはこれが製品の仕様だからです。
このトランスの購入はRSオンラインで 行えますが、送料1000円+4670円とかなり高額です。
その代わりハムノイズを大幅に減らすことが出来ます。
新 電元工業のS15VB20は、200V,15Aのブリッジダイオードで千石電商で購入しました。


平滑回路はコンデンサだけの単純な回路です。
トランスの出力は±15.7Vrmsなので、ピーク電圧は √2 × (±15.7) = ±22.2Vとなります。
(ブリッジダイオードの電圧降下も考慮すると、0.6V下がって±21.6V程度と予想されます。)
電流が連続して4A流れてもVccのリップルの谷が18V以上(Veeなら-18V以下)になるようにコンデンサの値を決めています。

片電源に必要なコンデンサの容量を計算してみましょう。
最大電流をImax、トランス出力の実効電圧をVt[Vrms]、リップルの谷をVmin[V]とすると、コンデンサ容量Cは最低でも
C = Imax / (100/(√2Vt - Vmin))
となります。
正電源側の条件が、Vt=15.7[Vrms],Vmin=18[V]のとき、この計算式に代入すると最低9517uFのコンデンサが必要になることが分 かります。
もちろん概算ですので目安です。

今回は一電源に9900uFのコンデンサを使用しています。
両電源なので9900uF×2となっています。
実際のところ4Aなんて電流が流れることはありえないので、余裕のある容量となります。
もちろん、もっと大きな容量の方がより良いと言えます。


まずは平滑回路から組み立てました。
基板用のネジ端子は、マルカ電機工業1F店で 購入できます。


電源回路を組み立てたところです。
ブレーカーの接続方法が最終的なものと異なっています。
(最終的にはスピーカー出力の経路に接続した)


トロイダルトランスの周辺です。
トロイダルトランスはハムノイズが少ないので、AV機器によく使われますが、やはり配線に交流が流れます。
そのため、交流関係の配線は直流回路から離れるようにしています。


スイッチDS-850S-F3-N1はネオンランプ付きのスイッチです。
今回は赤色のランプのものを使いました。
写真下の端子から100Vrms交流を入力して、写真上の端子から出力します。
これを逆に付けてしまうと、スイッチがOFFでもランプが点灯してしまいます。


トロイダルトランスにはオレンジ色のラベルが貼っています。
92356-P2S2が形式でしょうか。


トロイダルコイルの箱のラベルです。チェコ製。


一点アースは写真中央のネジで行いました。
写真左下の黒い部品がブリッジダイオードです。
シャーシにネジ止めされており、シャーシで放熱もできます。


平滑回路のネジ端子の配線はこのようになっています。
一つのネジ端子から二つに分かれているのは、二枚の基板に電力を供給するからです。


平滑回路の出力側には、西川電子部品ネジ部2Fで 購入した白いコネクタを使用しています。
これによってアンプ基板を電源から容易に外せるようになります。


ヒューズと電源ケーブル端子はこのようになっています。


突入電流でヒューズが切れるのを防ぐため、念を押してディレイヒューズをマルツパーツ館秋葉原店にて購入しました。
実際には普通のヒューズでも使えたので無駄な買い物でしたが、平滑回路のコンデンサ容量が多いときは必要になったことでしょう。


電源電圧を実測してみると、私の環境では±22.8Vでした。予想よりも 高めでした。
電力会社から供給される電圧は家庭によって異なるので、この程度の誤差は出るのでしょうね。

[目 次へ]

inserted by FC2 system